疾病

オーストラリアは伝達性海綿状脳症(TSE)のリスクが「無視できるレベル(最高レベル)」であり、口蹄疫(FMD)も発症がないことから、家畜の疫病とは無縁の国であることが、広く知られています。

セーフミートは、オーストラリアの食肉・家畜産業に影響をおよぼしかねない動物原性感染症に関する国内外での動きを監視しながら、業界に対するアドバイスを行っています。

緊急動物疾患

オーストラリア獣医学緊急時計画 (AUSVETPLAN)は、緊急動物疾患 (EAD) 発生時管理の全国的な計画枠組みです。AUSVETPLANの目的は、国・州・準州の動物保健担当機関および緊急時管理組織が、一貫性のあるEAD発生時管理業務および手続きをとっていることを確認することです。

AUSVETPLANの管理母体であるオーストラリア動物衛生局 (AHA)は連邦・州・準州政府および業界と緊密に連携をとり、優先課題の特定やAUSVETPLANの見直しを定期的に行い、その即時性と適切性を確認しています。

AUSVETPLANによって、EAD発症の際もオーストラリアには事態を素早く効果的に管理する体制が整っています。

伝達性海綿状脳症(TSE)

伝達性海綿状脳症(TSE)は、これまでに家畜や人間を含む多くの動物で検知された中枢神経系の不治の病です。TSEの中でも、牛の神経を侵すのがBSE、羊が対象となるのがスクレイピーです。

オーストラリアは厳格な検疫措置と監視プログラムを実施し、TSE検知の国際基準を満たしています。オーストラリアはTSEのない国、そしてBSEに関しては「無視できるリスク国(最高ランク)」として認定されています。

1997年、オーストラリアはTSEの感染に関連があるとされている肉骨粉を反芻動物の飼料として使用することを禁止する法律を制定しました。

これは、1998年に全国TSE監視プログラム(NTSESP) を導入することによって更に強化されました。同プログラムはオーストラリア動物衛生局 が全国的に管理しています。このプログラムは、国際獣疫事務局(OIE) の牛のBSEおよび羊のスクレイピーの監視に関する国際動物衛生規約に対応して開発されたものです。

NTSESPは、TSEが疑われる臨床的な症状を伴う肉牛と羊を特定し検査する全国的な統合プログラムです。

オーストラリアの食肉業界は、オーストラリアがTSEのない状態を維持するためにモニタリングや監視を続けることの重要性を理解しており、このような措置を通して、オーストラリアがTSEのない国であることを更に確実にします。

このようなプログラムと厳しい検疫措置の結果、オーストラリアはBSEが「無視できるリスク国」であるとOIEから認定されています。これはOIEの制度上で最も高いランクであり、オーストラリアは世界でもこのステータスで認定を最初に受けた国の一つでした。

口蹄疫(FMD)

口蹄疫(FMD)は牛、羊、ヤギ、豚といった蹄のある動物を侵す疫病です。致命的ではありませんが、感染性が強く、家畜の生産性に多大な影響を及ぼします。通常、FMDが発症した国は、即時に輸出が禁止されます。

オーストラリアはその厳しい検疫措置と隔離された地理的条件に助けられ、FMD未発症の状態を維持してきました。

生産者は所有する家畜をモニターし、通常みられない兆候があった場合には獣医官に報告する義務を負っています。

万が一、FMDがオーストラリアに入ってきた場合に備え、オーストラリアでは周到な準備がなされています。連邦レベルで採択し州レベルで実施されるAUSVETPLAN には、FMDまたはその他の脅威的な家畜の疫病がオーストラリアで検知された場合の緊急時措置が記されています。最短期間内にFMDを根絶し、経済的なダメージを最小限に抑えることなどが、同疫病に関するAUSVETPLANの方針になっています。

  • 根絶のための措置
  • 検疫と移動管理
  • 施設の汚染除去
  • トレーシングと監視
  • ゾーン分け
  • 意識向上キャンペーン

ワクチンの接種は、市場の混乱を長引かせてしまうおそれがあるため、望ましい方法としてはは考えられていませんが、必要に備えて、FMDワクチンを調達する準備もオーストラリアでは整えています。

ご存知ですか?

オーストラリアはFMDおよびTSE(狂牛病またはBSEとスクレイピー)といった家畜の主な疫病のの発症がない地域としてのステータスを維持しています。

オーストラリアの食肉業界は、州と連邦の当局と協力しながら、オーストラリアの食肉安全システムが世界トップレベルを保てるよう努めています。

オーストラリアは、安全でヘルシーでおいしい食肉を供給します。

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